2007-10-09 Tue
お客様が見えて県庁などをご案内したのち、午後から事業仕分け委員会を傍聴しました。仕分け委員会は今月中に知事に中間報告3,500ある事務事業を見直そうということで開催されています。県議会の中でもそのあり方などについて話が出ましたし、私も過去にそれについてこのブログで言及したことがあります。それ以降何人かの委員の方とは意見交換させて頂いていましたので、可能な限り傍聴しようと伺いました。マスコミを除けば、純粋な傍聴人は私一人。
今日は2つのグループがそれぞれ衛生管理課、畜産課の仕分けを行っており、それを傍聴しました。今日はおもに畜産課の仕分けを聞いていたのですが、まず驚いたのは県職員の多さです。委員が6人に対し、畜産課や財政課の職員が20人以上います。議会の常任委員会並みです。業務遅滞にならないか気にはなりますが、逆にいえば、この委員会を県がしっかりしたものと捉えていることでもあるといえます。
仕分けの議論は「仕分け調書」というペーパーとそれの補足資料をもとに担当課が説明、質疑応答ののち採決という流れです。今日の畜産課の議論を見ると、仕分けの俎上に挙げられているのは「家畜排せつ物管理・利用推進対策事業」「良質たい肥生産流通利用促進事業」「改良基礎雌牛群整備事業」「優秀種雄牛安定確保対策事業」「生乳乳製品流通対策事業」・・・、などなどおよそ普通に生活している限りは触れることのない地味な事業です。これを一つひとつ説明してそれについて議論していくという極めて地道な作業です。
しかし仕分け委員の皆さんもその事業に触れてきたわけではありませんが、その中で予算の有効性、事業の問題点などが議論されます。しかし傍聴人の立場から思うのは、その分野に初めて触れる委員と、専門家である職員の間にはあまりにも知識の差が大きくて問題が共有するのが大変難しいと感じました。担当の畜産課は図などを添付して分かりやすく説明するよう努力していましたが、畜産振興というのが県の課題である限りなかなか事業自体を抜本的に見直すという結論は出しにくい、というかほぼ出せない分野だと思います。
ただそれでも一つひとつ丁寧に議論がされていました。そして最後に決をとるのですが、決の取り方はなかなか面白いものです。まず「1.民間がやるべき、2.国がやるべき、3.市町村がやるべき、4.県の改善、5.県の現状維持」という5つの選択肢について「本来」「現実」の二つの選択を行うのです。ですから一例として「本来は国が行うべきだが、現実的には県が改善して行う」といった判断がでることになります。たぶん様々な過程があった結果、このような採決を行うに至ったのだと思いますし、それは知事に提言することとなり、それは分かりやすいと思います。
ただ私が気になった(なっている)点は3つ。
1つ目はこの委員会の意見の"重みつけ"です。この意見がどう反映されるのか、されない場合の理由づけも含め委員に開示する必要はあります。また、県が事業の廃止などを行うときには「仕分け委員会からの提言で・・・」といった説明は一切やめさせる必要があります。議会や県民に公表するときはあくまでも県の見解としてであり、民間人に責任を負わせるようなことはしてはいけません。
2つ目は議論する事務事業の選択基準・理由です。これは極めて重要なのですが、全体の事務事業のうち実際にこの仕分け委員会で議論されるのは1割足らず。そもそもなぜこの事業を議題にしたのか、といった基準がよく分かりません。この基準は明確にされるべきだと考えます。
3つ目は説明技術の向上の必要性です。農林水産部など技術系の部署は確かにこのような説明は慣れていないでしょう。ですから主幹課がもっと説明技術の指導などをレクチャーなどして、それをしっかり分かりやすいものにする努力をするべきです。これは民間であれば当然行われることです。
そういった課題はあるものの、今月中に中間報告が出ます。委員の皆さんが平日のお昼に暑い中(人数も多いので本当に暑かったです)県のために時間を遣い、議論して頂くことは本当に有りがたいことですし、議員の皆さんにもこの活動はしっかり見える形で伝えていく必要があります。
私も宮崎交通にいたとき、こういった委員会に何度も参加してきました。委員の皆さんの努力や熱意今後の県政に少しでも生かされるよう、今後もサポートしていきたいと思います。
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