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取り組めば取り組むほど・・・
冷たい雨が降るあいにくの天気でしたが、アサイチから田野町に向かいます。先の台風14号以降の問題点を宮崎土木事務所の職員の皆さんと一緒に見て廻ります。先日と同じく鍋倉利幸市議会議員や地域の皆さんとも一緒に現場を廻ったのですが、やはり多くの地域の皆さんの声を聞きますと県だけで解決できない部分も多く、
県と市が連携して取り組む重要性を強く感じます。

その現場の中の一つに、台風災害以降に取水堰に土砂がたまってしまい、そのため写真のように水の流れに変化が生じ、結果として取水ができなくなった取水口がありました。

問題の取水堰。以前は人がいる部分に水が来ていました。

このままでは田植えができません。早期水稲ですから3月には水が必要で、ここから水が取れなければこの地区では水が行き渡らないことになります。「ユンボ(パワーショベル)を入れる見積もりを取ったら60万円、一度ならともかく大雨が降ればまた土砂で埋まってしまう。年に何度もそれをしなければいけなければ、もう農業ができなくなってしまう・・・」と農家の方はいいます。深刻な問題です。農家の方も決して「なんでも行政に頼めば・・・」という安易な気持ちでないことはわかります。しかし何度も土砂の除去をするとなると、それは確かに経済的に破たんしてしまいます。

宮崎土木事務所の職員の方も雨の中親身にはなって話は聞いてくれました。しかし河川法上は県は河川管理者であり、取水堰は水利組合の皆さんが造ったものです。である以上は県がそれに対して税金で土砂の除去をすることはできない、とのことでした。確かにそれを始めればキリもないでしょうし、ここは反対側にも別の地区の取水口もあるので、また新たな問題も発生してしまうことになってしまいます。

その上で「ではこの砂利を業者に売却することで、経費をねん出することはできないのか?」と尋ねました。
しかし、それは河川法上では可能だが、昨今の海岸浸食等が河川からの土砂流入の減少による部分もあるので、県として許可していないとのことでした。

農家の皆さんは深刻です。さりとて土木事務所の言い分もよく分ります。決して意地悪しているわけではありませんし、筋としては正しいと思います。法や条例に沿って仕事をするのが県職員ですし、できないことはできないといってもらうほうが助かります。分かるのですが、なんとかしてあげられないか!本当にそう思います。

田野からの帰り道、ずっとどのようにしたらいいか考え続けました。農政水産部関係で補助金はないのか、県と市で案分するなどできないのか、また海岸侵食と土砂流入の問題も勉強しなければなりませんし、やはり"山を守ること"の重要性も再認識します。このように課題に取り組めば取り組むほど、考えるべき点が増えます。アリ地獄のようですが、逆に政治家としての血肉がつく感じもします。戦国時代の武将・山中鹿之助ではないですが、「願わくば我に七難八苦を与え給え」という感じですらあります。

確かに答えを出せることばかりではありませんし、本当に切ない思いをするときもあります。しかしそれでも、努力は惜しまず全力で走りつづけていきたいと思います。
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