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11回目の東日本大震災の日を迎えました

11回目の東日本大震災の日を迎えました。10年までは毎年国立劇場での慰霊祭がありましたが、爾後はそれぞれの形でこの日を迎えることになり、岸田総理は福島県での慰霊の式典に出席されました。
私は2時46分は宮崎に戻る機中でした。駿河湾と遠くに続く伊豆七島の島々を見下ろしながら黙祷をさせて頂きました。
そして当時の菅総理が稼働停止を要請しそのまま停止している浜岡原発がくっきりとその姿を遠州灘に映していました。
日本は、世界はあの日から大きく変わりました。安全だと言われていたものがそうではない、昨日と同じ明日が来ると思っていたものが来ない、特に原発でふるさとを失われた方のことを思うと、改めて福島の復興は政治の責任そのものです。
しかし一方その中で、昨今のロシアのウクライナ侵攻も含めた国際情勢の不安定化、また強く求められる脱炭素化の流れの中で、客観的評価に充分耐えうる原子力発電所を順次再稼働していることは、この国として必要であることも、冷静に考えれば必要です。
日本中にある太陽光パネルがありますがそれでも生産量は7.9%に過ぎず、化石燃料は石炭だけで31%、全体で76.3%です。(2020年現在)
これから世界のブロック化が懸念される中、国としての生命維持装置である資源と食糧を自国で守ること。守れる国を作り未来に伝えることも、国土強靭化とともに震災の教訓なのだと最近強く感じています。
過去を忘れるのではなく重く背負いながら、国を未来に繋いでいく、その思いを改めて強くし一日でした。

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